Editorial Policy
編集規約
このページは、私たち編集部が NAGOYA BITES を運営するにあたって守っていることを、読者のみなさんに公開するためのものです。
個人名や肩書きを前面に出していないのは、書き手が目立つためではなく、編集の独立性を守るためです。ミシュランガイドの調査員が身分を明かさないのと同じ理由で、私たちも編集部として匿名を選んでいます。
代わりに、どう選び、どう書いているかをこのページですべて開示します。
01 — Editorial Principles
NAGOYA BITES の編集方針は、何を載せるか・何を載せないか・どう書くかの三本柱で成り立っています。 この三つが噛み合って初めて、他のグルメメディアと違うものを届けられると考えています。
- 名古屋に限定する
- 業界人の目利きで選定する
- 複数の情報源(他のグルメメディア掲載・Google 評価・業界内の評判・編集部の実地視察)を総合して判断する
- 掲載料を受け取った店は載せない
- 目利きとして納得できない店は載せない
- 閉店や営業実態が確認できない店は載せない
- 客として見える表面だけでなく、業界人の視点でオペレーション・食材・動線・設計を読む
- シーン別の使い方まで踏み込む
- 必要に応じて「選ばなかった理由」も書く
02 — Selection Criteria
一つの指標だけで判断せず、複数の信頼シグナルをクロスチェックしています。 数字の裏側にある体験の厚みを、業界知識で読み解くのが編集部の仕事です。
掲載基準
- 飲食業界の実務経験者が選定に関与していること。客目線だけではなく、オペレーション・食材・サービス設計の質を見ています。
- 料理・接客・空間・コスパの総合バランスで評価すること。どれか一つだけが突出していても、全体として良い体験でなければ掲載しません。
- 他のグルメメディアで紹介された実績があること。複数メディアでの言及を信頼シグナルの一つとしてクロスチェックに使います。
- 口コミスコアだけでは判断しないこと。スコアを自分の手で改善してきた経験があるからこそ、数字の裏にある本質を見抜けます。
- 店舗基本情報はホットペッパーグルメ Web サービスで毎日自動更新。休業・移転など営業実態の変化を速やかに反映します。
03 — Independence
お金の流れを開示することは、編集の信頼性を担保するうえで最低限の約束です。 現在および将来にわたって、次のルールを守ります。
金銭関係と広告の扱い
- 掲載料・PR 費は受け取らない。現時点で広告掲載型のモデルは採用していません。
- 将来広告を入れる場合でも、記事と広告を視覚的に分離し、タイアップ記事には必ず明示ラベルを付けます。
- 実地取材を行う場合、食事代は原則編集部が負担。店側の招待を受けた場合は記事にその旨を明記します。
04 — Why Anonymous
「業界人が運営している」と名乗るなら、なぜ名前を出さないのか—— よく聞かれる問いに、きちんと答えます。
名古屋の飲食業界は、狭い世界です。編集者や監修者が個人として顔を出すと、 店主との個人的関係や今後のビジネス関係が、記事の判断に無意識に影響してしまいます。 「あの店の悪口は書きにくい」「お世話になった方のお店は持ち上げてしまう」—— そうした偏りを排除するために、編集部は匿名で運営しています。
匿名にしているのは、隠したいからではなく、書きにくい店もきちんと書ける状態を維持するためです。 これはミシュランガイドの調査員が身分を伏せる理由と同じです。 身元を出せば、店側の対応が変わり、読者に届けるべき本来の体験が見えなくなります。
編集部の構成(役職のみ開示)
- 現役飲食店経営者(監修)名古屋で複数ブランドを実際に運営する立場から選定方針を監修
- 元飲食店店長経験者現場オペレーションと接客品質の評価を担当
- 料理人経験者厨房・食材・調理の視点から店舗を評価
- 編集担当記事構成・文章表現・読者視点でのブラッシュアップ
- 校閲・ファクトチェック担当店舗情報の正確性と営業実態を確認
※ 役職と役割のみを公開し、氏名・所属店舗は非開示です。
05 — Inside Perspective
編集部の強みは、現場に立つ取材量ではなく、業界知識を使って情報を正しく読み解く解釈力です。 他のグルメメディア・Google 評価・店舗写真・SNS 投稿など、 誰もが見られる情報を見ても、業界人だからこそ気づくことがあります。
たとえば一枚の店内写真からカウンターの深さや厨房動線を読み、 店主が何を大事にしているかを推察する。 営業時間と混み具合から「狙い目の時間帯」を割り出す。 複数メディアで評価が割れている店について、 「なぜ割れているのか」を業界の力学から解き明かす—— そうした解釈の厚みを、これから記事に積み上げていきます。
今後の記事で扱うトピック例
- 店舗写真から厨房構造・カウンター深さ・動線を読み、店の哲学を推察する
- 業態転換の履歴とその意味(なぜその時期に方向転換したのか)
- シフト帯と時間帯別の狙い目(店内写真と営業時間から推定する)
- 同業態での細部比較(味噌煮込みうどんの麺加水率、味噌配合など、業界知識で違いを解説)
- 複数メディアの評価が割れる店の「なぜ割れているか」を業界視点で解き明かす
- シーン別の使い分けで押さえるべき運用の実態
06 — The Courage to Decline
「選ばない勇気」も編集の仕事です。 1100 件を超えるデータベースを持っているからこそ、 「どの店を外すか」の判断に編集部の姿勢が表れると考えています。
a) ランキングを作らない
点数化は文脈を殺します。「誰と・どんなシーンで・どんな気分で」を無視した順位付けは、読者を間違った選択に導きかねません。NAGOYA BITES はランキング形式の記事を作りません。
b) あえて外した店の理由を残す
業界的に有名な店を特集から外す場合、店名を伏せた類型(例:「個室の壁が薄いため接待向けには推さない」)として、外した理由を可能な範囲で記事内に書き残します。読者が自分のシーンに当てはめて判断できるようにするためです。
c) 実感指標を優先する
将来的に「編集部が今月最も通った店」「編集部員が自腹で友人を連れて行く店」など、使用実績ベースの指標を公開していきます。広告も点数もない、純粋な使用頻度こそが最も雄弁な推薦だと考えています。
07 — What We Never Do
編集部内部のルールのうち、読者のみなさんにも関わる項目を公開します。 これらは編集会議で確認し合っている「絶対にやらないこと」のリストです。
やらないこと
- 独自性のない記事の量産はしない。他のメディアで読める内容ならば、わざわざ書きません。
- 未確認の店舗情報は掲載しない。営業実態・基本情報は継続的にチェックします。
- 特定店舗を不当に持ち上げる記述はしない。関係性・しがらみで評価を変えません。
- 閉店店舗の情報を放置しない。確認でき次第、速やかに更新します。
- SEO のための不自然な文章は書かない。検索最適化より読者の理解を優先します。
- 他メディアのコンテンツを模倣・盗用しない。引用する場合は出典を明示します。
08 — Amendments
本規約は編集部で年1回以上見直します。 重要な変更があった場合は、冒頭の「最終更新」日を更新し、必要に応じて改訂履歴を残します。
規約について意見・指摘・質問があれば、お問い合わせからお知らせください。 読者のみなさんとの対話を通じて、この規約を育てていきたいと考えています。