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築90年の古民家でうなぎを食べる——四間道『ひつまぶし 登河 那古野本店』を業界人目線で読む

2026年6月9日 (火) 🍶 今日の1軒 編集部

名古屋駅からひと駅、白壁の蔵が並ぶ那古野・四間道(しけみち)に、築90年の古民家を改装したうなぎ店がある。『ひつまぶし 登河 那古野本店』は、130年前の日本庭園を眺めながら炭火焼きうなぎと看板の卵焼きを味わえる隠れ家。観光客と地元の境界線にあるこの一軒を、価格・オペ・シーン適性の3軸で読み解く。

築90年の古民家でうなぎを食べる——四間道『ひつまぶし 登河 那古野本店』を業界人目線で読む
Photo: 店舗公式写真 / HotPepper

2026年6月時点、うなぎを取り巻く相場は静かに動いている。直近のかば焼き消費者物価指数は3か月連続で上昇する一方、豊洲市場の卸値は前年同月比で大きく下がり、シラスウナギ(稚魚)は数年ぶりの豊漁という強弱混在の局面だ。土用の丑へ向けて需要が立ち上がる初夏、価格の読み筋がいつにも増して問われる。そんな中で、名古屋駅からひと駅の那古野・四間道に佇む『ひつまぶし 登河 那古野本店』は、立地・価格・体験のバランスで独自のポジションを取っている。

価格帯の読み方:3,630円のひつまぶしを起点に、どこで上振れるか

看板のひつまぶしは3,630円、中黄金鰻重は3,850円。単品で見れば名古屋の本格うなぎとしてはむしろ良心的なゾーンだ。だが当店の客単価は5,001〜7,000円帯に乗る。この差を生むのが、うざく・う巻き・看板の卵焼き(だし巻き)といったアラカルトの追加と、肝吸い・ビールやひれ酒の一杯である。業界人の価格判断軸はシンプルで、「うなぎ本体(ひつまぶし単品)」と「体験の上乗せ(アラカルト+飲み物)」を分けて見る。相場高騰が続く局面では、うなぎ尾数が増える上位の鰻重に手を伸ばすより、3,630円のひつまぶしを軸に卵焼き一品を足す組み立ての方が、味の満足と価格の納得が両立しやすい。古民家の空間料が暗黙に乗ることを織り込めば、5,000円台前半が「賢い着地」になる。

オペの裏側:予約必須の古民家、繁忙時間帯と席配置を読む

当店は築90年の古民家ゆえ席数が潤沢ではなく、個室も用意される。つまり大箱チェーンのような無限の回転は効かない。土日祝のランチ(11:30〜15:00)や夜の立ち上がり(17:30〜)は繁忙時間帯で、炭火の地焼きは一尾ずつ手がかかるため提供までに時間を要する。飛び込みで満席に当たるリスクを避けるなら予約が前提だ——一休.comレストラン・ヒトサラ・公式サイトのいずれからもネット予約が可能で、個室や記念日利用は早めに押さえたい。観光で時間が読みにくい人ほど、四間道散策の前後に時間指定で席を取っておくのが正解になる。年中無休で平日昼(11:30〜14:30)は比較的落ち着くため、観光客と地元客が交差するこの店を静かに味わいたいなら平日昼が狙い目だ。

シーン適性:接待・デート・観光、どこに効くか

業態と空間から、最適なシーンは読み解ける。築90年の古民家と130年前の日本庭園という動かせない資産があるため、記念日のデートや、目上の人を名古屋らしさで迎える接待・会食に強い。個室があることで接待にも耐え、庭を望む席はデートの記憶に残る。一方、駅近で手早く済ませたい出張のひとり飯には四間道までの徒歩がやや遠回りで、その用途なら名駅直結の別業態が向く。むしろ当店は「名古屋に来た人を案内する一軒」として観光・もてなしの文脈で最も光る。栄店・池下店も展開する『まつりグループ』直営で品質の安定感が高く、初訪問でも外しにくいのも、案内役に任せやすい理由だ。

業界人の目で見れば、登河 那古野本店は「うなぎという王道商材」を「四間道という替えの効かない場所」で出すことの価値を最大化した一軒だ。相場が揺れても、空間と体験で語れる店は強い。土用へ向かう初夏、名古屋の誰かを案内する予定があるなら、候補の一番上に置いていい。

Inside Perspective — 業界人の目利き

  • 看板はひつまぶし3,630円。客単価5,001〜7,000円帯への上振れは、うざく・う巻き・卵焼きのアラカルトと一杯で生まれる——本体と体験を分けて読むのが価格判断の軸。
  • 築90年の古民家ゆえ席数は潤沢でなく個室あり。土日祝ランチと夜の立ち上がりは繁忙、地焼きは時間がかかるため予約(一休/ヒトサラ/公式)が前提。平日昼が穴場。
  • 庭を望む古民家空間は記念日のデート・名古屋らしさで迎える接待に強い。手早い出張飯より「来訪者を案内する一軒」として観光・もてなし文脈で最も光る。
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ひつまぶし 登河 那古野本店

うなぎ・ひつまぶし 丸の内

築90年の古民家を改装した四間道の隠れ家うなぎ店。130年前の日本庭園を眺めながらの炭火焼きうなぎと看板の卵焼き(だし巻き)が評判。ひつまぶし3,630円。『まつりグループ』直営で品質が安定。観光・接待・記念日に強い一軒。

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