今日の1軒
うなぎが安い夏——名駅『四代目菊川』、卸問屋直営という丑の日の選び方
2026年の土用の丑の日は7月26日。今年はシラスウナギの豊漁で卸値が2割超下がった珍しい年だ。だが卸値が下がっても、店頭のうな重が安くなるとは限らない。名駅グローバルゲートの『うなぎ四代目菊川』は鰻卸問屋の直営。仕入れの当事者が握る店を、価格帯・予約・席・接待シーンの設計まで業界人目線で読む。
2026年7月26日の土用の丑の日を前に、今年のうなぎ相場は例年と様子が違う。直近ではシラスウナギの豊漁が伝えられ、卸値は前年より2割以上下がったと報じられている。900円台のうな丼が話題になるほどの安値だ。だが、この「安い年」を店頭価格の話だけで読むと足をすくわれる。専門店のうな重は、卸値が下がっても据え置きのままの店が少なくない。人件費と光熱費、そして焼き手の技術料が値段の大半を占めるからだ。
卸問屋直営という業態の読み方
名駅グローバルゲート3Fの『うなぎ四代目菊川』は、その相場をいちばん正確に見ている店のひとつだ。四代目菊川は鰻の卸問屋を母体に持ち、仕入れの当事者が直営する。相場が動いた年こそ、質と価格のバランスを内側から調整できるのが強みだ。価格帯は4001〜5000円が中心。ランチ平均4,000円前後、ディナー5,000円前後で、テイクアウトのうな重は小1,620円から。この値付けは「豊漁で安いから下げた」のではなく、卸の目線で通年の質を担保した結果だと読むのが正しい。アラカルトのうな重で味を見てから、次はひつまぶしという入り方もできる。
席と予約——丑の日前後の動き方
営業は昼11:00〜15:00(L.O.14:00)、夜17:00〜22:00(L.O.21:00)。ひつまぶしと地焼きの文化を持つ名古屋では、注文後に焼く店ほど一膳が出るまで時間がかかる。丑の日当日(7/26)は行列と整理券が常態化するため、静かに味わいたいなら前後の平日夜を、それも予約優先で押さえるのが業界人の定石だ。グローバルゲートは商業施設内で席にゆとりがあり、貸切や個室的な使い方にも対応する。回転を急がせない設計なので、一膳目はそのまま、二膳目は薬味、三膳目は出汁——という三膳の作法をゆっくり踏める。
どのシーンに向くか
結論から言えば、この店は接待と会食に最も向く。名駅からアクセスしやすく(ささしまライブ駅徒歩4分/名古屋駅から徒歩約15分)、価格帯が読みやすく、卸直営という説明がそのまま接待相手への「この店を選んだ理由」になる。一人でふらりと入るなら昼のうな重、記念日やデートなら夜のゆったりした席——シーンごとに入口を変えられるのが、通年で質を保つ卸問屋直営店の懐の深さだ。今年のように相場が動く年こそ、値段の上下だけでなく「誰が仕入れているか」で店を選びたい。
Inside Perspective — 業界人の目利き
- 卸値が2割下がった2026年でも、うな重の価格は人件費・光熱費・焼きの技術料が大半を占めるため据え置きが基本。「安い年」は店頭価格ではなく、仕入れの安定として効く。
- 丑の日当日(7/26)は行列・整理券が常態。静かに食べたいなら前後の平日夜を予約優先で。焼き置きをしない店ほど提供に時間がかかると心得る。
- 卸問屋直営は相場変動年に質と価格を内側から調整できる。接待では『卸直営だから相場に振られない』が、そのまま店選びの説明になる。
うなぎ四代目菊川 グローバルゲート店
鰻卸問屋直営。名駅グローバルゲート3F、ささしまライブ駅徒歩4分。価格帯4001〜5000円、昼夜通し営業で予約優先・接待/会食対応。相場が動く年でも仕入れの当事者が質と価格を内側から調整できる。
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