季節短信
丑の日が終わった今こそ、名古屋の鰻は狙い目
2026年の夏の土用の丑の日は7月26日、しかも二の丑のない一発勝負の年だった。行列と価格の高騰が落ち着く丑の日直後の今こそ、名古屋の鰻は需要のピークを過ぎて予約が取りやすい狙い目の時期。ひつまぶしの価格帯の相場と、繁忙を避ける回転の読み、夏本番に向けたシーン設計を業界人の目線で読む。
2026年の夏の土用の丑の日は7月26日。今年は二の丑がなく、一日で需要が集中する一発勝負の年だった。直近ではうなぎの価格高騰がニュースでも取り上げられ、丑の日当日はどの名店も整理券や行列で早々に埋まった。
だが業界の視点で言えば、鰻の本番はむしろここからだ。丑の日を過ぎた平日は予約が取りやすくなり、夏バテが本格化する8月に向けて需要は続く。混雑のピークを外した今こそ、名古屋のひつまぶしを落ち着いた状態で味わえる狙い目の時期になる。
価格帯の読み方はシンプルだ。名古屋のひつまぶしは「上」で4,000〜6,000円が相場。松・竹・梅の差は基本的にうなぎの量で、一人ならまず標準サイズに肝吸いを付けるのが失敗しない。う巻きや白焼きを一品挟むと、待ち時間の長い繁忙店でも満足度が上がる。
店選びはシーンで割り切るのがコツ。一人ならカウンターのある専門店、接待や会食は個室を持つ老舗、家族なら座敷の広い店が向く。回転を重視する人気店は、開店直後か14時以降が狙い目だ。ひつまぶしは一膳目そのまま、二膳目薬味、三膳目出汁、四膳目お好み、という食べ方の設計そのものが名古屋の文化。2026年7月に予約が始まった石焼おこげまぶしのように、香ばしい四膳目を主役に据える進化系も登場している。丑の日という号砲は過ぎたが、名古屋の鰻を一番いい条件で楽しめるのは、むしろこれからだ。
Inside Perspective — 業界人の目利き
- 価格帯: 名古屋のひつまぶしは「上」で4,000〜6,000円が相場。松竹梅の差はうなぎの量で、一人なら標準サイズ+肝吸いが堅実。う巻き・白焼きの一品追加が満足度を底上げする。
- オペの裏側: 丑の日直後の平日は予約が通りやすい。回転重視の人気店は開店直後か14時以降を狙うと、繁忙のピークと行列を外せる。
- シーン適性: 一人はカウンターの専門店、接待・会食は個室のある老舗、家族は座敷の広い店。四膳の作法を意識すると一杯で味の振れ幅を最大化できる。