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名駅メイチカの舎鈴、20時に閉まる地下街で23時まで開くコスパ
9月4日、名古屋駅の地下街メイチカが3年半ぶりに復活する。全17テナントのうち東海エリア初出店になるのが、つけめん専門店の舎鈴だ。2026年8月31日の運営元発表によれば38席、営業は10時から23時。地下街全体が20時に閉まるなかで、この店だけ3時間長い。その3時間と、つけめんの価格の階段を業界人の目で読む。
この記事はNAGOYA BITES — 名古屋の厳選1,100店超を業界視点で紹介するグルメガイドの一部です。
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9月4日、名古屋駅の地下街メイチカが3年半ぶりに戻ってくる。2023年3月末に休業して以来の営業再開で、飲食・物販・サービスあわせて17テナント。地下街全体の営業時間は10時〜20時(店舗により異なる)と告知されているが、東海エリア初出店になるつけめん専門店「舎鈴」だけは10時〜23時(ラストオーダー22時30分)だ。運営元が2026年8月31日に出した発表に、38席という席数とともに書かれている。
この3時間の差は、業界の目で見るとほとんど宣言に近い。物販が閉まった20時以降、通路を歩く人の目的は「買う」から「帰る」に一本化される。地下鉄名古屋駅の改札に直結した通路で、帰る人しか通らない3時間に38席を開けておく。ここを取りに行くと決めた店だけが、地下街の共通営業時間の外に出る。同じメイチカに入るまるや本店は22時までで、予約は受けない。営業時間の長さは、そのままどの時間帯の客を本命に置いたかの答えになっている。
890円の階段 — つけめん専門店の価格帯の読み方
舎鈴は、つけめんの名店「六厘舎」の姉妹ブランドにあたる。これまで首都圏を中心に展開してきて、中部は今回が初。首都圏の店舗では、つけめん並盛890円が麺300g、小盛790円・大盛990円・特盛1,090円と100円刻みの階段で組まれている(名古屋店の価格は本稿執筆時点で未発表)。
この100円刻みは、業態の性格をそのまま示している。ドリンクで単価を作らない専門店では、客単価はほぼ麺の値段と一致する。だからコースとアラカルトのような組み立てにはならず、量だけの一本道になる。裏を返せば、こちら側が予算をぶらせる余地は「量を上げるか、味玉やチャーシューを足すか」の二択しかない。1,000円で収めたいなら、並盛のまま何も足さないのが正解になる。
比較の相手が同じ名駅にいるのが面白いところだ。11月29日までの90日間、JR名古屋駅の1番線ホームで営業している六厘舎の期間限定店は、つけめん1,080円。しかもホームに入るには入場券150円が要るので、乗り換えのついでではない客にとっては実質1,230円になる。コスパという言葉で並べると、同じ会社の2枚看板が改札の内と外で340円の差を挟んで立っている構図が見えてくる。行列を作るブランドと、毎日食べるためのブランドを、価格ごと分けて置いているということだ。
予約はできない。だから時間で外す
つけめん専門店は先に食券を買う方式が基本で、予約という概念がそもそもない。38席という規模は、名駅の地下という立地では中くらいだ。つけめんは麺を締めて出すぶん提供が早く、滞在は15分前後に収まりやすい。回転で捌く設計だから、ピークの12時台と19時台は並ぶ前提で考えたほうがいい。
逆に、20時を過ぎて地下街の物販が閉まった後は、通路を歩く人の量そのものが減る。同じ店で最も待たずに座れるのは、おそらくこの最後の3時間だ。なお9月4日から6日までは、麺類を注文した各日先着50名に味玉が付く。初日の地下街には店そのものを見に来る人が集まるので、味を確かめたいだけなら週明け以降のほうが落ち着いて食べられる。
シーンで言えば、接待ではなく「締め」
この店は接待に使う店ではない。地下街の38席、予約不可、券売機。接待でその条件を選ぶ理由がない。向いているのは一人飲みの後の締めと、名駅で待ち合わせまで30分空いてしまった人だ。地下鉄の改札を出てすぐ、入場券も要らず、23時まで開いている。名駅は22時を回ると急に選択肢が減るエリアがあり、その時間に確実に開いている一軒を覚えておく価値は、思っているより大きい。
メイチカ店限定で「名古屋台湾つけめん(小)940円」が数量限定で出る。東京の資本が名古屋に入るとき、ご当地の文脈に寄せた一皿を用意するのは定石だ。ただしこれは常連を作るためのメニューではなく、初回の来店理由を作るためのメニューだと見ておくといい。自分に合う店かどうかを測りたいなら、まず定番のつけめんを先に食べたほうが、後々の判断に効く。
Inside Perspective — 業界人の目利き
- 地下街の共通営業時間20時に対し、舎鈴だけ23時まで。物販が閉まった後の3時間を取りに行くという席の使い方の宣言で、名駅で22時以降に確実に開いている一軒として覚える価値がある
- つけめん専門店の価格は100円刻みの量の階段で組まれる。ドリンクで単価を作らないので客単価=麺の値段。1,000円で収めたいなら並盛のまま何も足さないのが正解
- 同じ会社の六厘舎は改札内のホーム上で1,080円+入場券150円。舎鈴は改札外で入場券不要。行列を作るブランドと毎日食べるブランドを、価格ごと分けて名駅に置いている